6月から、所属している音楽教室で、対面レッスンが再開しまして、オンラインレッスン、対面レッスンの良いところ、難しいところを比較し、色々と感じることがありました。各ご家庭のWi-Fi環境も画像に影響はありますが、今日はレッスンの内容についてです。まず、カメラを何処に置くかで見える場所が違うので、アドバイスも変わってきます。全体像が見えると問題は無いのですが、手に焦点が当たっていると肩や腕の様子が見えず、脱力が出来ているか、わかりにくいです。又、片手にカメラが向いていると、音量やタッチによる音質のバランスが良くない時、それが指の形のせいなのか、手首の高さのせいなのか、中々、難しいのです。でも、その度に生徒さんに本人の状態を聞いてゆきますと、そのことで生徒さん達も意識が芽生えるようで、これは良かったな、と思いました。オンラインですと、どうしても画像の乱れやタイムラグが生じたり、で悩みましたが、回数を重ねるうちに想像しながらレッスン出来るようになり、対面の時には気がつかなかった細かいことに眼を向けられるようになりました。隣で聞いているとフレーズ毎の波形を一緒に感じられますが、オンラインですと　どうしても平面的に聞こえてくるので、余計に細かいアーティキュレーションを意識出来ることを発見、試行錯誤だった最初の頃に比べると、相手によって注意すべきポイントが判るようになりました。

そして、対面レッスンが再開して「やはり響きが大切」と痛感、同じ場所に居るからこそ、『響きの端々まで味わう、という意識が、こんなに大切なんだなぁ』としみじみ思い、これは生徒さんとも共有した気持ちでした。

思いがけず、今回、両方の立場から生徒さんに向き合えた、新鮮で良い経験をした自粛時間でした。